「伏見稲荷大社」は、全国に約30,000ある稲荷神社の総本宮で、商売繁盛や交通安全のご利益があるとされています。
千本鳥居をはじめ、パワースポットとしても魅力がある「伏見稲荷大社」。所要時間は、約30分くらいあれば千本鳥居やおもかる石の人気コースをまわれます。
最大のご利益がある稲荷山「お山巡り」など、歴史ある「伏見稲荷大社」の見どころを、徹底解説します。


伏見稲荷大社とは?

「お稲荷さん」との愛称で親しまれる「伏見稲荷大社」は、全国に約3万社ある稲荷神社の総本宮です。
参拝方法
伏見稲荷大社に到着すると、まず目に入ってくるのが、大きな鳥居と楼門。
鳥居は、神様と人間の世界を分ける境界であるとされています。鳥居の中央は神様の通り道であるため、左右どちらかの端からくぐるようにしましょう。
神の神聖な領域なので、失礼のない様に、ルールや作法を守って参拝しましょう。

※手前にあるのが入手水舎
- 鳥居をくぐる前に、一礼する。
- 右側なら右足、左側なら左足から鳥居の端をくぐる。(左右どちらでもOK)
- 参道の端を進んで、楼門前にある入手水舎の水で心身を清める。
- 本殿(内拝殿)の前で、静かにお賽銭を入れ、鈴を鳴らす。
- 「二拝二拍手一拝」の作法でお参りをする。
伏見稲荷大社の入口「楼門」

伏見稲荷大社の入口にある、神社の看板が掲げられた朱塗りの建物が、重要文化財「楼門」です。
国の重要文化財である「楼門」は、天正17年(1589年)豊臣秀吉により造営された建造物です。
豊臣秀吉の母:大政所の病気平癒祈願のお礼に建立されたと伝えられています。
夜になると、「楼門」がライトアップされ、より美しく幻想的になります。
伏見稲荷大社を参拝「本殿」

※写真左が「内拝殿」右が「本殿」。
伏見稲荷大社では、本殿に参拝すれば稲荷山を全て巡って参拝する「お山めぐり」と同じご利益があるとされています。
楼門を進むと、参拝する本殿(内拝殿)が見えてきます。本殿は、国の重要文化財です。
本来あった本殿は、応仁2年(1468)「応仁の乱」により境内が焼失しています。国の重要文化財である現在の「本殿」は、明応8年(1499)に再建されたものです。
本殿は、参拝する内拝殿の奥にあるので、横からまたは後方に行くと本殿の建物をみることができます。
見どころ① 国内外で人気!「千本鳥居」

「千本鳥居」は、伏見稲荷大社の本殿後方(左奥)~「奥社参拝所」へ行くまでの参道にあります。本殿~千本鳥居までの所要時間は、約30分(往復)くらいです。
国内外問わずに人気があり、写真スポットにもなっている「千本鳥居」。まずは、本殿に参拝してから、千本鳥居に向かいましょう。
千本鳥居の数は、約1万基以上あるとされていて、本殿の左側にある「玉山稲荷社」~稲荷山山頂「一ノ峰」まで続いています。
千本鳥居を抜けた稲荷山には、さまざまな神が宿るパワースポット「七神蹟(しちしんせき)」があります。
稲荷山を巡ることを「お山めぐり」と呼び、最大のご利益があるとされています。
千本鳥居の入口は、2つあります。左右どちらでも通れますが、右側通行がマナーです。
千本鳥居の由来

千本鳥居は、江戸時代以降に願いが「通る」ように、または「通った」お礼として奉納された鳥居が並んだものです。
鳥居の柱には、奉納した人の名前(または会社名)、住所、奉納した年月日が一本ずつ刻まれています。 現在でも鳥居の奉納は、どなたでもできますよ。
鳥居の色である朱色は、昔から魔除けに使われていた色で、「災を防ぐ」または「神様の力を高める」役割があるともいわれています。
鳥居の奉納
伏見稲荷大社では、今でも鳥居の奉納ができます。(誰でもOK)
鳥居の値段(初穂料)は、奉納場所によって異なるので、詳しくはホームページにてご確認ください。
| 【鳥居の奉納方法】 | |
| 奉納金(初穂料) | 5号(最小サイズ)¥300,000~ 10号(最大サイズ) ¥1,890,000~ ※サイズは、5号・6号・7号・8号・9号・10号が選べます |
| 申込み方法 | 社務所(管理棟)、稲荷山神蹟の各茶店 |
| お問合せ | 075-641-7331(9:00~16:00) |
| ホームページ | https://inari.jp/gotinza1300/ |
見どころ② ご利益がある「パワースポット」
奥社奉拝所「おもかる石」 所要時間:本殿~約10分(片道)

千本鳥居を通り抜けた、奥の院右側にある人気のスポットです。
願いごとが叶うかどうかを、石の重さで判断できます。
予想より軽ければ願い事が叶い、重ければ努力が必要とされています。
- 石灯篭の前で、願いごとをする。
- 灯篭の上にある丸い石を持ち上げる。
- 予想より軽い → 願いが叶う
予想より重い → 願いを叶えるには努力が必要
「おもかる石」 は、本殿~千本鳥居~奥社奉拝所(奥宮)の右奥にあります。
奥社奉拝所付近「根上がりの松」 所要時間:本殿~約10分(片道)

片方の木の根っこが持ち上がっている、不思議な松。
松の木肌をなでて、自分の身体の痛むところをなでると、その痛みが治るとされています。
木の根元をくぐると「株の値が上がる」ご利益があるともされていて、投資家の方にも人気のスポットです。
「根上がりの松」は、本殿~千本鳥居~奥社奉拝所(奥宮)から、山頂方面へ10mほど進んだところあります。
「熊鷹社」新池 所要時間:本殿~約15分(片道)

「熊鷹社」にある新池は、別名:谺ケ池(こだまがいけ)と呼ばれ、人気のパワースポットになっています。
行方知れずになった人の居場所を探すとき、池に向かって手を打ち、こだまが返ってきた方向に手がかりがつかめると云う言い伝えがあります。
「眼力社」 所要時間:本殿~約40分(片道)
「薬力社」 所要時間:本殿~約45分(片道)

「薬力社」では、無病息災・厄除け・薬効・安産などのご利益があるとされる「薬力大神」が祀られています。
「薬力さん」として親しまれていて、薬業界の関係者も多く訪れるパワースポットです。
薬力社近くの滝の水は「ご神水」と言われ、お水で薬を飲むと、薬効一段と増し、病が治り元通りの健康状態になると信仰されています。
「薬力社」は、御膳谷奉拝所より少し山頂方面に進んだ場所にあります。「お山めぐり」時計回りからが近道です。
薬力社の近くには、稲荷山から湧き出る薬力の滝があります。薬力の滝のお水「ご神水」で、滝行される方もいるそうです。ご神水が飲めるお茶処「薬力亭」も人気です。

休憩処「薬力亭」では、このご神水を用いた「健康たまご」や「ご神水コーヒー」が提供されています。
休憩所としてだけでなく、オンライン祈祷やろうそく祈願などの利用ができます。
離れていても参拝が可能なので、詳しくはホームページで確認してみてくださいね。
- おせき社(おせき大神)
かつては「のどを守り、声が通るように」と祈願する歌舞伎役者がお参りしていたとされる社。現在でも声、のどを使う職業の方がお参りされています。
おせき社を参拝するときは、のど飴をお供えし、お下がりとして持ち帰ればその効能が増すとも言われています。
山頂:一ノ峰「上社神蹟」 所要時間:本殿~約60分(片道)

稲荷山の山頂・一ノ峰にある「上社神蹟」は、末広大神が祀られています。(標高233m)
商売繁昌・金運上昇などのご利益があるとされている、パワースポットです。
芸能の神として信仰を集めていて、芸能関係者も多く訪れています。
末広大神の横にあるおみくじは、無料で引くことができます。
おみくじの番号と、掲示されてる案内板にある番号を照らし合わせてみましょう。
カエルの手水舎やお賽銭箱「福カエル」があり、隠れた見どころですよ。
強力なご利益があるとされる聖地「七神蹟」

※写真は「御劔社」
「七神蹟」(しちしんせき)は、昔、社があった跡地で、社や鳥居を作ってお祀りされています。
お山めぐりをすることで、全ての神蹟を巡ることができます。
- 御劔社(長者社神蹟)
- 一ノ峰(上社神蹟)
- 二ノ峰(中社神蹟)
- 間ノ峰(荷田社神蹟)
- 三ノ峰(下社神蹟)
- 荒神峰(田中社神蹟)
- 御膳谷奉拝所(御膳谷神蹟)
見どころ③ 神域:稲荷山「お山巡り(お山めぐり)」

伏見稲荷大社の「お山めぐり」とは、伏見稲荷大社の裏手にある稲荷山を巡り、道中の祠や社をお参りすることです。
稲荷山は、伏見稲荷大社を含む約26万坪(約87万平方メートル)あり、稲荷大神の神域および境内とされています。稲荷山に生えている杉の全てが「ご神木」だそうです。
お山めぐりの所要時間

※鳥居をくぐると「お山めぐり」スタート
【お山巡りの大社マップ】コチラ
お山めぐりのルート
- 本殿参拝
- 千本鳥居
- 奥社奉拝所(奥の院)、おもかる石
- 熊鷹社、新池(コダマイケ)
- 【分岐点】三つ辻、お茶屋
- 【分岐点】四つ辻、お茶屋 ※お土産にオススメ「小さな鳥居」

本殿~四つ辻までの所要時間は、約30分くらいです。ここでは、お茶屋さんで休憩することもできます。
街中が一望できて景色が良いので、この四つ辻で下山する方も多いです。
四つ辻は、4つの道に分岐しています。山頂を目指すなら、一ノ峰か御膳谷奉拝所方面に進みましょう。
時計廻り、反時計廻りのどちらからでも山頂に行くことができますが、正規ルートは、時計廻りとされています。
個人の体力・参拝したい場所にあわせて、無理せずルートを選びましょう。
正規ルート。最初坂道がキツイので、体力に自信がある方にオススメ。
- 眼力社
- 御膳谷奉拝所「御膳谷神蹟」
- 薬力社
- 御劔社「長者社神蹟」
- 山頂・一ノ峰「上社神蹟」
- 二ノ峰「中社神蹟」
- 間ノ峰「荷田社神蹟」
- 三ノ峰「下社神蹟」
ゆるやかな上り坂になるので、体力に自信がない人も回りやすく、こちらのルートの方が早いのでオススメ。
- 三ノ峰「下社神蹟」
- 間ノ峰「荷田社神蹟」
- 二ノ峰「中社神蹟」
- 山頂・一ノ峰「上社神蹟」
- 御劔社「長者社神蹟」
- 薬力社
- 御膳谷奉拝所「御膳谷神蹟」
- 眼力社
見どころ⑤ 稲荷大神の使い「狛狐」

伏見稲荷大社の境内には、「狐(きつね)」がたくさんあります。
稲荷大神のおつかいとされる「狐」は、びゃっこ(白狐)さんとも呼ばれ、参拝者の願いを、稲荷大神にお伝えしているとされています。
楼門前のキツネは、左が稲を貯蔵する宝物庫の「鍵」、右が神徳の象徴といわれる「玉(宝珠)」を持っています。
伏見稲荷大社は、本来、五穀豊穣を祈願していたので、稲に関係するものをくわえています。
- 「稲穂」 五穀豊穣
- 「玉(宝珠)」 稲荷大神の霊徳(御霊)
- 「鍵」 稲荷大神の霊徳を得ようとする願望(宝物庫の鍵)
- 「巻物」 知恵(稲荷大神のご神力、ご神徳など)
見どころ⑥ 伏見稲荷大社のイベント・伝統行事

伝統行事①「初午大祭」
稲荷大神が稲荷山の三ケ峰に初めてご鎮座されたとされる「二月初午」の日には、「初午大祭」が開かれます。
二月初午の日お参りすることを「福詣」と呼び、前日から参詣者であふれます。
参拝者には、ご神木である稲荷山の杉「しるしの杉」が授与(有料)されます。商売繁昌・家内安全の御符(しるし)として、古くから親しまれている風習です。
伝統行事②「稲荷祭(神幸祭・還幸祭)」
「稲荷祭」は、「神幸祭(しんこうさい)」と「還幸祭(かんこうさい)」の2つからなるお祭りで、稲荷大神が年に一度半月ほどかけて氏子区域を巡行していきます。
「神幸祭(しんこうさい)」では、5基のお神輿に御神璽を移したのち、氏子区域をトラックに載ったお神輿が巡行していきます。
昔は、氏子がお神輿を担いでいたそうですが、交通事情を考慮して、トラックでの巡行という珍しい形になっているようです。
「還幸祭(かんこうさい)」は、巡行を終えたお神輿から本殿へ御神璽が奉遷されます。毎年5月3日に開催され、お神輿の様子がみられる貴重な行事です。
伝統行事③「本宮祭」(もとみやさい)
稲荷大神を祀る全国の崇敬者が、総本宮に参拝して感謝する伝統行事です。
宵宮の「万灯神事」では、稲荷山全域にある奉納提灯・石灯篭にあかりが灯されます。
数千にも及ぶ提灯に灯されたあかりや、約400点の行灯画(あんどんが)は、伏見稲荷大社全域が幻想的な雰囲気になります。
伏見稲荷大社の歴史
社名の「稲荷大社」のイナリは、諸説ありますが「イネが生った」ことが由来で、朝廷の時代から、雨乞いや止雨と共に五穀豊穣を願ったとされています。
五穀豊穣、商売繁昌、家内安全、諸願成就の神として、今も広く信仰されています。
伏見稲荷大社の主祭神(本殿)
伏見稲荷大社の主祭神は、宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)です。
宇迦之御魂大神は、佐田彦大神(さだひこのおおかみ)、大宮能売大神(おおみやのめのおおかみ)、田中大神(たなかのおおかみ)、四大神(しのおおかみ)とともに稲荷大神と呼ばれています。
御朱印

稲荷祭(神幸祭から環幸祭まで)の期間中は、 伏見稲荷大社御旅所(おたびしょ)の社務所で、限定の御朱印が授与されます。
稲荷祭礼図屏風に五基の神輿が描かれた「稲荷祭」限定の特別御朱印は、数量限定ですので、早めの参拝がオススメです。
| 御朱印 | ①「伏見稲荷大社」②「奥社奉拝所」③「御膳谷奉拝所」 |
| 授与場所 | ①授与所(本殿横)②奥社奉拝所 ③御膳谷奉拝所 |
| 朱印料(初穂料) | 300円~ |
| 御朱印帳 | 800円 ※本殿横「授与所」 |
| 受付時間 | 8:30~16:00(3か所共通) |
伏見稲荷大社の基本情報
| 名称 | 伏見稲荷大社(ふしみいなりたいしゃ) |
| ジャンル | 神社仏閣 |
| 住所 | 京都市伏見区深草薮ノ内町68 |
| 電話番号 | 075-641-7331 |
| ホームページ | https://inari.jp/ |
| 営業時間 | 閉門なし 【祈祷】 8:30~16:30 【授与所】 8:30~16:30 |
| 定休日 | 年中無休 |
| 駐車場 | あり(175台) |
伏見稲荷には、境内入口に24時間営業で収容台数175台の専用駐車場があります。(参拝者は無料)
混雑しているときは、近隣の駐車場に案内されます。
【駐車場案内】詳しくはコチラ
アクセス
・京都駅「C4」乗り場 (南5)系統 「稲荷大社前」下車 東へ徒歩7分
【京都駅バス乗り場】はコチラ
・名神高速道路 「京都南インター」から 約20分
・阪神高速道路 「上鳥羽出口」から 約10分


